約束のネバーランドに小説版があるのをご存知でしょうか?
そのタイトルは「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」。
原作を読んだことがあるかたはピンとくるかと思いますが、ノーマンがGFハウスを去る直前に書いたあの計画を記した手紙がありますね。
タイトルを見る限り本編と関連しているようですが、伏線があったり読むことで新たな謎が判明したりなどするのでしょうか?
実際に読んでみましたので感想も含めて書いてみますね。
ここから先は、本編のネタバレを含む内容がありますので知りたくない方は読まないことをおすすめします。
小説版を楽しんで読むための前提条件
小説版を手に取ろうとする方は、原作を読んでいることがほとんどだと思いますが、もし原作未見という方へ。
原作を知らないで読んでも楽しめる部分はありますが、意味がわからない所が多々出てくると思います。
その為、小説版を楽しんで読むためには、ある程度原作の内容を知っておくことをおすすめします!
最低でもGFハウス脱獄まで。コミックでいうと1~5巻まで読んでから小説を読むと理解も深まり楽しめます。
ちなみに2019年1月から始まるアニメもこの範囲なので、読んでおくとアニメも楽しめますよ!
小説版はどんな内容?
小説版の設定は?
ノーマンが出荷される直前、残されたエマたちにGFハウス脱獄を託す為、計画を書いた手紙を書きながら過去にあった出来事を回想するといった設定です。
小説版の内容は?
小説の目次を見てみましょう。
- プロローグ
- GF(グレイス=フィールド)ハウス幽霊騒動
- エマが泣いた日
- 鳥籠の中のNER(ネル)
- 39人目の女の子からの贈り物
エマたちが4歳の頃、まだ上の先輩がいる頃の話から、ノーマンの11歳の誕生日の話など、プロローグを除いた4つのエピソードをノーマンがふり返り、思いを馳せるという展開で進んでいきます。
本編に関わる伏線や新たな謎は?
さて、小説に本編への伏線があったり、読むことで本編の謎が解明できるということがあるのか?
というところですが、残念ながら ない です。
すべてこの小説で完結するような内容になっています。
かといって決して楽しめないわけではなく、小説のエピソード内で起こる謎をノーマンたちが解明していく展開はワクワクできましたし面白かったです。
小説版を読んでみた感想
1つ1つのエピソードがそれぞれ読み物として面白いのはもちろんですが、ポイントはやはりノーマンの秘密を知る前の感情と知ってからの心情の両方がわかるというところですね。
原作ではエマ、ノーマン、レイが最年長ですが、小説は過去の話なので登場人物に先輩が出てきます。
最初に先輩が出てきた時は、「あぁ、もうこの先輩はこの世にいないんだな」と切なくなりました。
ノーマンもその時は里親さんの元で幸せに暮らしていると思っていたので、秘密を知った後ふり返ってみてさぞかしツラかっただろうと思います。
レイに関しては秘密を知っていた訳なので、知りながら先輩を送り出す気持ちというのは想像がつきません。
何もかも暴露してしまいたいという葛藤に苛まれながらも、すべてはエマとノーマンを助ける為に気持ちを押さえつけてこれまでやってきました。
小説ではその辺りの心境や葛藤も描かれているので、原作を思い出しながら読むとより深く共感できました。
最近はギャグマンガなどあまり考えなくてもいいような本ばかり読んでいましたが、久しぶりに感情を揺さぶられるような話を読んだ気がします。
文章も読みやすく、小説が苦手な方でもさらっと読めると思います。
小説を読んだ人の声
Twitterでの感想を拾ってみました。
この表現使うのあんま好きじゃないんだけど、約束のネバーランドの小説の感想を端的に言うと、ノーマン尊い…笑
最後の締めの一文がよい— カタ (@mnns0093) 2018年6月7日
あのあの、、約束のネバーランドって漫画本と小説を買って、今日漫画の方5巻まで読んだんですけどね、想像以上の沼地でした……
元々出水ぽすかさんの作風が好きなこともあって本当にもう世界観から何もかもドストライクでした…….残りの漫画本も買いたいし、これは来年のアニメも見たい……..— ▫️角 (@k_i7c) 2018年10月14日
約束のネバーランドの小説を買って放置してたので一気に読んだ。10回くらい泣いた。
— うさたん(♂) (@usatan_25) 2018年10月5日
小説版「ノーマンからの手紙」は必読なのか
もし、原作への伏線や謎の解明のみを期待しているのであれば読む必要はないと思います。
しかし、原作を深く読みたい方や世界観をもっと楽しみたい方にはおすすめです!
主人公のエマ、ノーマン、レイのことが好きな人はもっと好きになれますし、出てくる子供たちへの愛着も深まりますし、GFハウスのシステム(鬼の食糧の為に育てて出荷)が恐ろしく酷い話かということがわかります。
この記事を読んで興味が出てきた方は、ぜひ読んでみて下さい!
最後に
今回は約束のネバーランド小説版「ノーマンからの手紙」について内容と感想をまとめてみました。
小説を読んだ後はまた原作を読みたくなりますし、読んだ印象も変わります。
結果として、原作をより深く楽しみたいなら必読です!
ちなみに小説版第2弾「ママたちの追想曲」も発売されました。
こちらも感想を書きましたのでよかったら読んでみて下さい。
【約束のネバーランド】小説第2弾「ママたちの追想曲」感想!脱獄編の緊張感を再度味わえる!
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